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通訳案内士のなかまたち
タダシのメッセージ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タダシのメッセージ

学生のとき、留学生の友達と一緒にでかけたりして、日本のことについて質問された経験はありませんか? また、お仕事で外国人の方と接したり、一緒に働いておられる方は、海外から来られる方々の日本を見る視線が本当に新鮮だと感じておられるでしょうし、長い間、日本に住んでいると気にかけないようなことを聞かれることもあると思います。

フランス語通訳ガイドをしている私の場合、日本に来たお客様がまず驚かれることは、街の中や、駅の建物がとても清潔だということです。もちろん場所によるとは思いますが、ゴミ一つ落ちていない通りや、ピカピカに磨かれた床は、フランスから来たお客様には感激のようです。

ところがあるときは、コンビニが近くにある場合を除いて、日本の街中ではなかなかゴミ箱が見つからず、苦労されることもあります。「日本人はどこにゴミを捨ててるの?」なんて聞かれることもありますが、私は、「ゴミ箱が見つかるまで、みんなゴミを捨てたりはしないんですよ」とお答えしています。

また、お客様は、日本人がとても親切だということに喜ばれます。

「知らない人に道を聞いたら、丁寧に教えてくれて、その上、わざわざ近くまで案内してくれたよ」

という嬉しい声もしばしば。買い物にお店に入るときも、元気で丁寧な挨拶をしてくれる店員さんに会うと、お客様は喜んでくれます。また、フランスでは買い物をする側が「Merci」と言うのが普通ですが、日本ではお店の人が「ありがとうございます」と言ってくれます。店を出るときも、フランスなら「Au revoir (さようなら)」なのに、日本では「ありがとうございました」なので、「何度もお礼を言われたのがなんだか不思議だったよ」とおっしゃられるお客様も多いです。

英語やフランス語が話せなくたって、おみやげ屋さんのおじちゃん、おばちゃんが、身振り手振りで明るく対応してくれると、「旅先でいい人に出会えた」と、お客様にはよい思い出を持ち帰ってもらえます。私はフランス語通訳ガイドをしておりますので、私の普段のお客様はフランス人やフランス語圏のお客様に限られていますが、他のどの国からのお客様も、日本人は優しい、ホスピタリティー(おもてなしの心)がある、と思っていただいているようです。

それに、何と言っても、日本の治安の良さにはいつも感心されます。あるお客様は、「日本では、電車を降りるときやレストランを出るときに忘れ物をしかけても、誰かが声をかけてくれる」と感激しておられました。

最近はよく、マンガやアニメがきっかけで日本を好きになって、旅行に来られたというフランス人旅行者の方々がおられます。私がまだ学生で、フランス北部のリールに語学研修で滞在していた頃は、本屋さんのマンガコーナーは店の片隅にしかありませんでした。「Manga」という言葉もまだ、フランス語風に「モンギャ」と発音している人がいました。しかし現在では、日本のマンガはフランスで一大ムーブメントになり、いまやJAPAN EXPOで見られるように、その人気は絶大なものになっています。

しかし、フランスでの日本ブームはマンガやアニメだけではありません。日本よりも競技人口の多い柔道や、剣道を初めとする武道。熱心な愛好者が多い盆栽。漢字への興味から生まれた書道人気。いつも根強い支持のある着物や浴衣。また、sushiやyakitoriから火のついた日本食ブーム世代のお客様は、日本に来て、昆布や出汁の旨みを活かした本当の日本の食文化を味わうと感動されます。お弁当箱が少しずつ流行し始めているため、かわいい弁当箱やお箸を求めてやってくるお客様もおられます。フランス人や、フランス語圏からのお客様の日本に対する関心は、いまや、日本人の想像以上に多岐に富んでいるのです。

お客様は、日本に対する憧れや、夢や、行ってみたい場所を思い描いて旅行に来られます。都会の街並みの中にひっそりと佇む小さなお寺、打ち水された京都の石畳の露地、それに、ちょっと迷い込んだお店や、細い道での小さな発見。そのような経験を通して、お客様の目はどんどん輝いていきます。たまには、お客様だけでは入りにくいお店や、ガイドがいなかったら見つけられないような隠れスポットをご案内したり・・・。お客様のご希望を叶える部分と、お客様が予期していなかったような新たな発見の部分の両方を提供したい、それが、私がフランス語通訳ガイドとして目指しているところです。

お客様に教えていただくことだってたくさんあります。一緒に京都のお寺を拝観していると、興味深いお客様の声を聞くことがあります。

「タダシ、日本のお寺はとても綺麗ね。フランスでは建築物をまず建てて、そこから人間がいろいろと作業していくけど、日本のお寺の場合にはまず自然があって、それに合うように建物が建てられる。お庭も、フランスではシンメトリーに刈り込むけれど、日本のお寺の庭園は、自然の中にある形を人間の手で引き出しているのね。」

このお声を聞いたときは、思わず「そこまで見てくれてありがとう!」と感激してしまいました。

通訳ガイドの仕事は、親が子どもに絵本を読んで聞かせるようなものだと思います。小さな子どもは、字を覚えることはできても、初めのうちは本を読んで理解することができません。文章を読んで、それを頭の中でイメージを描いて理解することがまだできないからです。しかし、親が子どもに読み聞かせをしてあげると、子どもは親の口から語られる物語から想像力をはたらかせて、絵本の世界を、文章に書かれていない部分までイメージして、立体的に理解することができるそうです。

通訳ガイドと旅行者の関係も同じです。ガイドブックにはたくさんの説明が書かれていますが、文化の違う国のお寺や神社、習慣や考え方、食文化などを、ガイドブックの説明だけで真に理解するのは難しいことと思います。通訳ガイドの役割は、わかりやすい説明でお客様の想像力をはたらかせて、具体的なイメージを描かせることにあります。その理解さえ手助けできれば、お客様は少しずつ、自分で発見をしていけるようになり、旅がおもしろくなります。そうやってたくさんの新たな発見を通して、日本の魅力を伝えていくことが、フランス語通訳ガイドの自分の使命だと思って、日々お客様と出会えることに感謝しております。

フランスからの大事なお客様やお友達がおられましたら、ぜひフランス語通訳ガイドをご要望ください。素敵な旅の思い出づくりのために、精一杯の元気と笑顔でガイディングを致します。

 

 

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